【映画】天然コケッコー

昨晩は、ひと作業終えて映画鑑賞へ。

まずは渋谷のティーヌン(タイ料理/ラーメン店)でトムヤムクンラーメンと豚の炒め物ライスで腹ごしらえ。ティーヌンはこの三年くらいよく通ってる。同時にそこかしこに支店も急に増えている人気店。満腹。満足。もうタイ料理で良い気がする。

さて、いざシネアミューズ。
公開終了が迫る『天然コケッコー』をレイトショウにて鑑賞。

山陰の山と海が美しい村。物語は中学二年の主人公そよ(夏帆)が通う小さな学校に東京からイケメンの同級生が転校して来るところからはじまる。

以前にこのブログで書いた『リンダ・リンダ・リンダ』の山下敦弘監督、元リハウスガールの夏帆主演。嫌いな訳が無い。

素朴な山と海とあの年頃の少女と少年が放つ美しさにすっかり魅せられる。夏帆の横顔が本当に奇麗。美しく窮屈な村。十代の危うさと曖昧さ。そんな物語が美しい映像に淡々と綴られてゆく。キャスティングも良い。そよの父親役の佐藤浩市の怖い演技が秀逸。大好きだ。

エンドロールに見入っていたら、昔、自宅の暗室を使って頂いていた写真家さんの名前を見つける。映画のパンフレットで彼女の撮った写真を見たけど本編同様美しいかった。かなり活躍されているという噂は聞いていたけど、こういうところで再会出来るのは嬉しいのが半分、羨ましいのが半分。

色眼鏡ではなくお薦めの映画です。

yuji at 2007 09/17 00:36:30

【映画】ゆれる

先月末ぐらいかな、映画館に行く約束も腹が下ったので却下。
アウェイで二時間は耐えられない。
代わりに渋谷のツタヤで『ゆれる』を借りて鑑賞。

極簡単に書くと、上京して成功したカメラマンの弟(オダギリジョー)と田舎に残って父のGSを手伝う兄(香川照之) との葛藤や確執を描いている映画、以下所感。

僕はオダギリジョーが好きだなぁってことを確認。
映画は監督で選ぶ口ですが、日本の俳優界にあって、オダギリは別格だね。
オダギリが出てるとちょっと見てみたい。そんな役者。

東京タワーでもハッセル使ってたけど、情熱大陸でもぶら下げてた。
オダギリはプライベートでもハッセルブラッド(カメラね)使ってるんだね。
カメラの扱い方の板についた感じが妙に納得。

なんて本編の話なんてこれっぽっちも触れてないけど面白いので見てみて。
あと真木よう子という主演女優に少し惹かれた。他の映画もチェックしてみようと思う。

yuji at 2007 07/24 01:53:53

【映画】ブラッド・ダイヤモンド

ブラッド・ダイヤモンド

気になっていたので見てきました。かなりツボにはまった映画でした。
ディカプリオがすごく良い。役者としてタイタニックの頃とは見違えるようでした。

以前、ここにダイヤモンドの市場というのは一社がほぼ独占していることについてエントリーを書きましたが、
まさにこの映画の中ではダイヤモンドを巡る一連のタブーがシオラレオネの惨状と共に鮮明に描かれています。

アフリカ・シエラレオネなどにおいては、
ダイヤモンドと採掘権を巡り長い間内戦を繰り返していました。
反政府組織は採掘されたダイヤモンドで武器を買い兵を集める。
その兵力で暴力的にダイヤを採掘し内戦に明け暮れる。

所謂紛争ダイヤモンドと言われる問題。


流通・価格をコントロールするために、
不法なダイヤモンドを素知らぬそぶりで買い占める寡占企業。
ダイヤの富を兵器の輸出と引き換えに手にする欧米諸国。
採掘権を争うために武器を求めるアフリカの反政府や政府組織。

映画を見る前に少しこの辺りを押さえておきましょう。
それとダイヤ買う前にも是非見ておきましょう。

なかなか断ち切れない不毛な連鎖の先には、
人々を惹き付けるダイヤの魅力が有る訳で、
やっぱり美しいものってのは危ないんだねぇ。

この映画はかなりお薦めです。

yuji at 2007 06/07 00:10:06

【映画】雨の午後の降霊祭

日曜日、定例の友人宅でDVDを鑑賞した。
1964年イギリス、ブライアン・フォーブス監督作品。
後年、黒沢清が『降霊 KOUREI』としてリメイクしているそうだ。

日曜日に降霊会を営む狂気の妻と気が弱い平凡な旦那という熟年夫婦のサスペンス。

"降霊師として有名になりたいと願う妻は嫌がる旦那に身代金誘拐事件の計画を持ちかけ実行させる。妻の目的は身代金ではなく、降霊会で誘拐した娘の居場所と身代金の在処を言い当て有名になることにあった。日曜日の降霊会に誘拐された娘を見つけるために母親が現れ、またとない機会を得たことに妻は驚喜する。"

モノクロの映像がとても美しい作品。この気弱な旦那を演じているリチャード・アッテンボローの演技が最高に良い。時々垣間見える妻の狂気に彼は翻弄され続ける。略取の実行や身代金の受取に不本意ながら駆り出されて行く男の姿には妻への愛の表れなのか、どこか悲哀を感じさせる。サスペンスにありがちな途中退屈とも言えようか(寝てたなぁ)、クライマックスは息をのむ良い演出。最後のセリフに男の懐を見た。

yuji at 2006 11/29 05:30:15

【映画】父親たちの星条旗

制作が発表されてから今年もっとも楽しみにしていた映画。

父親たちの星条旗を先月見てきた。硫黄島の戦いをアメリカ側と日本側の双方から描く二つの映画を巨匠クリント・イーストウッドが描いている。『父親たちの星条旗』はアメリカ側を描いた作品。

激闘の硫黄島でローゼンタールがピューリッツァー賞を受賞することとなる、一枚の写真、擂鉢山の頂上に旗を立てている写真(下から二番目)は、本国アメリカの民衆を熱狂させ、アメリカを勝利に導くものと確信させる。

硫黄島の戦いから凱旋させられた、旗を立てている"写真の中"の「海兵隊員たち=英雄たち」は、歓迎の花火と民衆たちの熱烈な歓喜の渦を、大砲の鳴り響く地獄の戦場とオーバーラップさせる。戦場の出来事のすべてを知る、若き海兵隊員の苦悩ははかり知れない。一枚の写真が巻き起こした全米におよぶプロパガンダは、戦争の"原理と政治"の矛盾の中でますます英雄たちの心を苦しめて行く。

ローゼンタールのかの写真は人を引きつけてやまない。圧倒的なエネルギーを持ったもの。一度見たものは誰もが記憶にとどめる。とても強い写真である。写真が放つ魅力は時に成立のプロセスとは無関係なのだ。

戦争と政治について、写真とプロパガンダについて、そして国のために戦うということについて。いろいろな尺度において考えさせられる、実に良い映画だった。苦しいけど見てもらいたい。

yuji at 2006 11/23 02:28:09

【映画】リンダリンダリンダ

映画『リンダリンダリンダ』を鑑賞。

学園祭『ひいらぎ祭』を巡る軽音楽部の女子高生たちの物語。

かつて高校時代に僕も軽音楽部(フリーミュージック部という名前でしたが)に籍を置いて
ユニコーンやジュディーアンドマリーのコピーバンドをしていた日々を思い出す。
僕の通っていた高校も『ひいらぎ祭』だったからとってももどかしい。あの頃が懐かしい。
己の体験の焼き直しであるかのよう。
あの頃は毎日ギターを持って親父の会社の地下会議室でまじめに一人練習してた。

高校生のチンケなプライドやいさかいも、あの日々だったからできたこと。
映画を見て思う。おわっちまったのだと。否、今を一生懸命生きよう。

今の高校生には未来に見てほしい。かつての高校生は今見てほしい。

yuji at 2006 10/30 11:31:16

【映画】太陽 THE SUN

先日、シネコンに行ったので忘れぬうちに。
太陽/アレクサンドル・ソクーロフ
ロシア人監督アレクサンドロ・ソクーロフが描く昭和天皇の実像。

戦争末期、そして終戦直後、
今まで日本人があまり描いてこなかった苦悩する人間裕仁像に迫っている。

皇居内の防空壕を暗く淡いトーンの映像で表現。
当時の世情と緊迫感を偲ばせる。

暗さの中に独特の美しささえ感じられる。

イッセー緒方が演じる昭和天皇も、
よく演じたものだと思う。
一つの禁忌承知の演技は賞賛出来る。

昭和天皇は非常に教養人であると同時にモダニストであった。
彼は己の立場を弁えて政治にはほとんど口出しをしてこなかった。

国家の行く末を左右するであろう大権を
ただ二度だけ発動した事があった。
2.26事件の収拾とポツダム宣言の受諾。

映画はポツダム宣言受託の御前会議や
玉音放送の録音について触れられていない。
いきなりGHQ占領下へと舞台が移る。
戦中の昭和天皇を描く上で、
もっとも象徴的な出来事を
いとも簡単にスキップしてしまったのは問題だろう。

福田和也の週刊新潮の連載に寄れば、
史実と大きく異なることも指摘されている。
例えば天皇はマッカーサーの居るGHQ本部に、
米兵に連行された様に描かれているが、
実際は自ずから出向いたのだとか。

歴史(特に近現代史)をモチーフとするなら、
史実に忠実にあるべきと思うのだが、
そういった考証の緩さというのは
物語を薄めてしまい非常に残念なところ。
ただの映像作品に堕してしまう。

yuji at 2006 10/04 11:47:21

【映画】ほえる犬は噛まない

http://www.hoeruinu.com/

良い!

シュールな物語に加えて、
主演女優ペドゥナが本当に良い味だしてます。

監督ポンジュノにも注目ですね。
いつぞや「殺人の追憶」も
友人から薦められているので
早く見なければ!

yuji at 2006 09/27 19:48:52