【旅日記】5年ぶりの長崎

昨年の暮れも暮れ、書き入れ時にも関わらず大晦日までの間、三人で瀬戸内の小島と九州を取材旅行に出ました。途中、対馬に向かう仲間と分かれ、5年ぶりに福岡から長崎まで一人レンタカーで巡ったのでした。えぇ、いつものセンチメンタルジャーニー。

東の都に住む者にとっては福岡まで来てしまえば、長崎などほとんど等距離に思われて仕方がないのですが、ちゃんと遠いんですよね。下道を一人で延々走ること4時間ありました。その距離150km。深夜に出て、途中コンビニの駐車場で仮眠を数度。早朝、100万ドルの夜景を一望できる稲佐山の健康ランドに入り、九時過ぎにチェックアウト。

まずは閑静な住宅街を眺めるべく、山手にゆく。南山手の坂の下に建つ、旧香港上海銀行長崎支店記念館に惹かれ、駐車場に車を入れるも、本日より年末の休暇で中は見学は出来ないらしい。気を取り直してそのまま徒歩で大浦天主堂を拝観。旧羅典神学校も素晴らしい。グラバー邸は前回見たので今回はパス。

東山手に移って、オランダ坂の石畳を堪能する。坂の頂上から臨む活水学院の建築群がすごいが、ここは見学が出来ないのが残念。合わせて東山手12番館は年末でなければ見学出来たことが悔やまれる。白人のバックパッカーも美しい建物を慈しむように柵の間から写真をとっている様は少し哀れだった。

kakuniman.jpg空腹を感じだしたところで、『るるぶ九州』を脇に挟んで中華街へ向けて歩く。お店を選ぶ暇も惜しかったので、最初に見えたお店に入り、ちゃんぽんを注文。本場の味を堪能したあとは店先で売っていた、『角煮饅』を買って、頬張りながら(旨かった)、中華街を後にする。さてとどこに行くか『るるぶ九州』に目をやると、先ほどのお店が裏表紙一面に『ちゃんぽん』と『角煮饅』の広告を出している。あいたたた。『るるぶ九州』をテーブルにおいて『ちゃんぽん』食べてたなぁ。挙げ句に『角煮饅』まで買っちゃって。


 
nagasaki-kou.jpg地図に目をやると、市街を囲む山の頂に上野彦馬の墓を見つける。(上野彦馬というのは日本の写真界の祖というべき人。代々絵描きの家系にある。坂本龍馬を始め、幕末の志士たちや江戸時代の九州の街並を写真で残したことで有名な人)写真機が最初に日本に上陸した地は長崎であった。ぜひ一目みたいと風頭公園を目指す。公園には龍馬の立像が長崎港の彼方を眺めている。その脇に葬られているのが上野一族の墓。上野彦馬が導いてくれた高台の見晴らしに感動。

 
gunkanshima.jpg市街地を離れ、車で西へ40分。野母崎半島の浜に着いた。目的は一つ。彼岸に浮かぶ軍艦島を眺めること。5年前、軍艦のような島影に渡って、写真を撮って廻った。彼の島を最初に訪れた2001年からの日々のあれこれを思い出す。長かったようで短かったようにも思う。いろいろありすぎた。今となっては軍艦島に渡ることも難しく、島の記憶も遠のくばかりだ。気がつけば己も20代の後半の後半。昔の己は、今の己に、もっと頑張ってそれなりに旨くやれていることを想像していたはず。タイムマシンがあれば今頃、今の自分が昔の自分にもっと頑張るよう叱りに行っている頃だ。

 
長崎旅行の終わりも近い。

yuji at 2007 01/03 13:41:51

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