以前から憧れていた一台に乗り換えました。
85年式ホンダGB400TT MK2。
レーサーレプリカが全盛期を迎えようとしている折、相反してトラッドなスタイルで売り出されたGB400TT(TouristTrophy)。このTTの名は、ホンダの原点とも言うべき、60年代に数々の輝かしい記録を打ち立てるマン島TTレースの名前からつけられている。それだけホンダが丹誠込めた一台であることが伺える。
伝統的な空冷単気筒エンジンとイギリスのクラシックバイクを踏襲したデザインは80年代の未来志向なデザインとは逆行する挑戦的なものだったのだと思う。マン島TTレースを彷彿させる大型のロケットカウルをつけて売り出されたのが今回購入したMK2。他に上位モデルとして500CCエンジンのGB500TTなども投入される。
その後、NSRなどのレーサーレプリカの爆発的な人気に押され、MK2を含め、GB400および500シリーズは数年で市場から姿を消してしまう。中でもMK2は販売台数が少ない貴重なバイク。ホンダ車においてはクラシックスポーツを極めた究極の一台だと思う。僕は未だ街で走っているところを他に見かけたことが無い。
20年以上経ったバイクのコンディションは上々。スポークまで奇麗に磨き上げられている。
売って頂いた方は、たまたま仕事を通じて知り合えたデザイン会社のKさん。バイクには並々ならぬ愛情と情熱を持った方です。
先月、撮影でオフィスにお邪魔した折に出会い、ほんの数分の間、建築について立ち話して意気投合。後日、誘われるがままにご自宅に伺ったところ、偶然このバイクのオーナーであることを伺いました。
たまたま乗る人を探していたそうで本当に貴重なバイクに関わらず、お譲りしますよ、の有り難い一言にすぐに決めました。これはもう運命。貴重な一台だけに、うっとりしながら大事に大事に乗り続けるばかりです。