今年開館25周年を迎えた東京都庭園美術館で今日(10月25日)から、"1930年代・東京展"が始まります。非常に幸運な機会に恵まれて、この展覧会の図録用に旧朝香宮邸の写真撮影に携わらせて頂きました。
1930年代・東京-アール・デコの館(朝香宮邸)が生まれた時代
【会 期】2008/10/25 - 2009/1/12 10:00 〜 18:00
【休館日】 第二・第四水曜日 12/28 - 1/3
庭園美術館にお立ち寄りの際は是非図録を手に取ってご覧下さい。今回僕の撮影したディテールの写真が16ページに渡って掲載されています。なんと図録の表紙にも写真を採用して頂きました。本当に見応えのある編集に仕上げて頂きました。
アールデコ建築として有名な庭園美術館は、1933年に竣工した旧朝香宮邸を美術館としたものです。今回の撮影では、アールデコの意匠をまとった、旧朝香宮邸の照明や通風口、ラジエターカバーやドアノブなど建築のディテールの記録をいたしました。これまで何気なく見過ごしていましたが、各部屋ごとに、通風口や照明などそれぞれに異なる意匠が施されています。それら一つ一つを写真に記録することを通じて、"神は細部に宿る"という、この建築が持つ魅力の所以を改めて知ったところです。
この展覧会では、1930年代の東京における建築、デザイン、絵画、写真やファッションなど当時の流行から旧朝香宮邸が建てられた当時の時代背景と、アールデコ様式を見事に建築に取り入れた宮内省内匠寮の技師たちに焦点が当てられています。展示物と共に美術館の空間そのものが展示ですので、壁面や天井、ドアノブなど細部に凝らされた意匠もゆっくり楽しんでみてください。
あと実は展覧会の中でもスライドショウとして今回撮影した写真が展示されております。是非3階にも足を運んでみてください。
この度は、極めて好きなモチーフを記録する機会を頂き、またそれを愛する多くの人に見て頂く機会に恵まれたことは、本当に写真家冥利につきることだと改めて噛み締めているところです。